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【学校・企業関係者様】学校や職場に防犯カメラを設置することについて

監視カメラと呼ばれ、監視社会の到来だ!と揶揄され嫌われていた時代もありましたが

現在では防犯カメラという名称が定着し、TV報道でも犯罪検挙に大きく貢献することや、設置台数は前年を上回るペースで伸びている。

参照:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP646034_T11C22A2000000/

 

以前当社でも、事務所内に防犯カメラを付けても良いか?という記事を掲載したが

結論から言えば、目的さえしっかりしていれば問題ない。

管理上の責任は発生する事は覚悟しなければならない。

防犯カメラを設置するメリット

 

逆を言えば、この様に防犯カメラの設置が当たり前の社会になってしまった以上、なぜ取付けていないんだ?!といったクレームにさえ発展する可能性がでてくると予想される。

小さな事業所ならばまだしも、公共の場・半公共の場・大勢の集まる場所での犯罪防止面での期待値が高いのだ。

しかし、防犯カメラは犯罪企図者に対し威嚇や抑止の効果はあるものの、犯罪自体を防ぐことはできないという点には注意が必要だ。

防犯カメラを設置したから安心なのではない。

スタッフとその利用者(職員・学生・患者・利用者等)の防犯意識を高める事こそが目的と言っても良いのだ。

 

カメラを設置の看板を掲示・こまめな清掃(領域性の確保)と、スタッフの防犯意識を高め(接近の制御・監視性の確保)ることは、防犯設計の基本

さすまた等の取扱訓練も時には必要だ(ここまでくると防犯カメラは役に立たない。侵入経路の確認程度)。

 

 

これらを踏まえたうえで・・・・

次のような意見を言われて対処に困っていると、よく耳にする

①「こちらでは、防犯カメラが無いと治安が維持できないのですか?」

②「利用者(学生・患者)を信用していないのですか?」

③「撮影した映像をどうするつもりですか?」

 

私なら次の様に返答するだろう。参考になれば幸いだ。

①②については

「もちろん信用しているし、防犯カメラで安全が担保されるとは思っていません。

突然、部外者が侵入する等の事件が全国で発生している。まずはそれを抑止・監視できる体制を整える事。

(もちろん日常業務がある為、常時監視ができるわけではないと付け加えておきたい)

想定している以外の侵入経路を使う可能性も十分にあり得るし、そのまま逃走されてしまったらその経路は不明なままとなる。

 

常に性善説に基づいて運用(教育・診察・操業)してきたが、それだけでは対処できない時代になってきている。

これまでは最低限の防犯設備で運用してきたのだ。

防犯カメラをはじめとする防犯設備は、性悪説をもとに開発・発展している。

我々の(教育・医療・仕事)現場では、性善説と性悪説の両方が混在していると言えるし、街中・社会も常に同じと言える。

我々の職場だけが聖域ではない。むしろ我々の職場から一歩出てからも身の安全を守る事を伝えていかなければならないと考えています。

(銀行に設置してある防犯カメラの7割以上は、銀行職員に向かっているのをご存じでしょうか?・・これは言わない方が良い)

これまでの最低限の防犯設備では社会的に足りなくなってきているので、それを補完・改善するのです。」

 

と伝える。

 

③については、非常に言葉を選ぶ。

「基本的には、警察等の捜査協力及び事件になった時にしか再生しませんし、できない仕組みになっています。

再生できるスタッフも、ほんの一部です。」

(実は、スタッフもどこまで信用するか・・・という、非常にセンシティブな問題が潜んでいます。特にネットワークカメラ等であればIT知識に長けていると、色々と問題が・・)

(スタッフに、俺も信用されてないのか・・・と思われるのも違う。むしろスタッフは潔癖になると信じて)

監視カメラの運用管理に注意

 

 

トイレや更衣室の出入り口、個人ロッカー、教室、会議室や休憩室

時間やスペースの問題によって更衣室と兼用したり、勝手にそのような運用していたりすると

防犯のために設置したカメラが、盗撮された!等とクレーム沙汰になる可能性でてくる。

今後はLGBTの多様性に関しても、設備面で注意が必要になってくるだろう。

 

 

事件発生時にしか確認しない防犯カメラ。

機械なので毎日動作しているか確認してほしい防犯カメラ。

LEDランプだけでは判断つかない防犯カメラ。

設置業者としてのジレンマはつづく・・・・・・・

 

 

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