教室改造:ミュージックラボ
今回ご紹介するのは、九州地方某大学。
これまでML教室はなく、個人練習室で実施されていました。
1コマの授業のうち、最大15分を個別指導にあて、残りは自習していたとのこと。
長年、ML教室の導入を望んでおられ、やっと実現できたと喜んでいただけました。
計画段階では、MLシステムの便利さだけでなく、教室のレイアウトにも検討時間を割きました。
当社の提案するMLシステムは、全て通信技術を使って授業をしてほしいというものではありません。
初心者を含むピアノの授業には机間巡視が不可欠です。
複数の指導者で取り組んでおられる点も、当社のシステムと、とても相性の良い組み合わせだと思います。
解体工事の様子。アップライトの個別レッスン室が32部屋位あり、そのうちの16室をML教室に改造。
写真は夏休みを利用した教室改造工事の前半部分です。
この工程くらいで、建築会社と天井や壁面の取合(位置決め、配線ルートの確認等)、照明制御についての最終決定をします。
電気工事士の免状があると、より経済的な提案ができる技術力もあるので、今回はとても役立ちました。
内装工事が終わり、建築会社から引き渡された段階で、当社が施工に入ります。
今回は出入り業者さんと協力の上施工することができたので、天井が仕上がった状態で施工に入れました。
(プロジェクター・スクリーン・スピーカー等の設置が完了)
最初に床下配線工事。
ピアノ配置の墨出し。
建築図面と実際の現場とでは数センチ単位で違うため、実寸から配置を割り出します。
すこしでも通路を広く、快適に使っていただくために。。。。
学生ピアノ36台。現場での工期5日間。
丁度、種子島宇宙センターからH2Aロケット47号が打ち上げられる日でしたので、映像と音響の調整がてら・・・・・
H3が失敗しただけに、ドキドキの打ち上げでした。失敗できない技術の結晶の打ち上げ一本勝負。。。。。涙が出ます。
向かい合わせのレイアウトで、床固定するためメンテナンスにも考慮した加工をしてあります。
背中合わせの学生の椅子は、互い違いになるようにレイアウトして、移動する指導者の動線を確保しました。
合わせてワンタッチコネクタ(実用新案取得)を天板に設置。指導者は腰をかがめることもなく、次々と学生の演奏を聴くことができます。
教卓は少し斜めに配置し、全体とアイコンタクトとりやすく。
天井にはカメラを設置し、指導者ピアノの演奏をプロジェクターに提示することができます。
コロナ過から打ち合わせをしていたこともあり、授業配信も可能な操作卓としています。
その甲斐あってか、指導者ピアノの演奏を録画してWeb(learningシステム)にUPすることもできました。
指導スタイルも変わり、最初は手探りだとおっしゃっておられましたが
操作も簡単で、直感的に分かりやすいとご評価いただきました。
アップライトピアノとは違い、電子ピアノは調律が不要です。
堅牢なシステムとして長く実績があり、通信系の故障リスクはとても低いため
年1回の点検で、かなり格安で運用いただいております。
MLシステム導入時点で、〇千万も差があったと。
同じことを聞くのは3件目です・・・・
事例紹介