事例紹介

大型映像のセオリー外もアリ

こちらは県内某所の幼稚園です。

大型映像設備を導入する際のセオリーは
・より反射係数の高いスクリーンを使う事で、より鮮明に見える
・視聴者が並ぶことを考えると、画面の下場を800~1000mm程度上げて、視聴者の前の人が邪魔にならない様に配慮する
・16:9 あるいは16:10 を正しく、より補正せずに提示できるようにする

等など基本中の基本ではあります。

しかし、基本に忠実でなくとも、ニーズに忠実な我々は、ついヒアリング時に色々と想像力を付加しながら、それがニーズにマッチするか確認します。

当初は、子供がタッチするとシャボン玉が消える様な演出がしたい・・・という事でした。
できますよ。もちろん可能です。しかしそれにはセンサーが・・・とか、コンテンツが・・・となり、経済的な問題が出てきました。

しかも別のコンテンツを用意しないと、飽きるし・・・・・。別のコンテンツを購入するとなると高価だし・・・・・別のコンテンツを作るとなると素人では無理だし・・・・

では、シャボン玉は消えなくてもいいから、追いかけることはできないか??とか
遠足などで撮影したビデオを皆で見ようか・・・と、経済的にも技術的にもバランスの取れたニーズにまとまってきたのです。

子供はきっと手で直接映像を触りたがるだろうし、スクリーンはやめて壁に直接投影しよう!それなら壁紙はこんな感じに内装屋さんに指示してください・・・・・
画面の下側までキッチリ見えなければならないようなモノはほとんどない。少しでも大きく映そう
アスペクト比(16:9のワイド画面等)も、よほど形が変わらなければ気にしない。この壁一面に写ればいいし、スピーカーがぶら下がるなら、その隙間で調整すればいい。


(壁面に提示した映像はYoutubeより入手した映像で、本記事の内容とは関係ありません)

楽しむためにある映像設備なら、思いっきり楽しませたい。
建物が振動するほどの爆音なんて必要ない。むしろ今回取付けたスピーカーでも十分すぎる(笑)。そしてカッコイイ。

そうです。
この現場は過剰な設備は必要なく、手の届く機器を工夫しながら楽しむのです。
当社も過剰設備は大嫌い。例えば必要以上の解像度や、高輝度・高性能を求めがち。でも本当に必要としているものを探し出し、提案するのが我々アボアエンジニアリングの仕事です。

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