事例紹介

県内某所 小学校防犯ブザー点検(NPO法人広島県生活安全防犯協会の活動)

広島県では毎月22日、広島県こども安全の日として、今一度安全について様々な角度で考える取り組みをしています。

これは平成17年に矢野西小学校で小学校一年生の女児がペルー人に殺害された事件をきっかけに取り組み始めました。

 

我々アボアエンジニアリングも、広島県生活安全防犯協会の協会員として、また地域防犯の一環として毎年お手伝いをしております。

 

まずは朝8時に協会員集合。校長室で朝の朝礼を待ちます。

 

校長先生のお話の後、広島県生活安全防犯協会 植野理事長

「今日は防犯ブザー点検を行います。すべてのブザーの電池を新品に入れ替えます。防犯ブザーはランドセルだけでなく、帰宅後、塾などの習い事のカバンにもつけるようにしてくださいね」と挨拶。

 

続いて、広島県広島中央警察生活安全課 藤吉警部補

「悪い人は、防止とマスクとサングラス・・といったような分かりやすい姿でいません。普通の人の様に見えます。大人でも悪い人を即座に判断することができません。なので小学生の君たちは、犯人や悪い人を見分けるのではなく、そういった人たちから声をかけられない様にしてください。公園に一人で居たり、暗い駐車場で一人で遊んでいると危険です。【いかのおすし】も大切です。」

 

 

さらに、教員の方々が分かりやすい寸劇で、危険から身を護る術をレクチャーしていました。

「まずは一人で帰らない。でも最後は一人になってしまいます。道を尋ねてきた大人に「車に乗って道案内してよ」と声をかけられても、車に乗らない。無理やり引きずられそうになったら、大声を出し、防犯ブザーを鳴らし、大人に助けを求める」と言った内容でした。

 

 

その後、会議室で防犯ブザーの電池交換、動作確認を行いました。

 

例年の傾向通り

●低学年:携行率は高く、故障が少ない

●中学年:故障が増えてくる

●高学年:携行率が低く、故障もある

となり、おそらく中学年あたりで故障し、そこから買換えの需要が無いか、スマホなどの別の端末で防犯に備えているのではないかと推測されます。

しかし、怖い時は身体がこわばり、大声が出せなかったり、走れなかったりしますが、防犯ブザーは比較的簡単に大きな音を鳴らす事ができるので、有効です。

 

もちろん、GPS等を持つことも大事ですが、連れ去られた後に役立つよりも、連れ去られない工夫が先ですね

残念な事例としてもう一つ。

平成24年、西広島駅付近にて塾帰りの小学6年生女児児童がナイフで脅され、旅行カバンに詰め込まれて誘拐された事件がありました。移動途中のタクシーが機転を利かせて救出されました。

塾帰り、両親の迎えを待つ間、一人ぼっちになってしまった事。

ナイフで脅され、恐怖心から声が出なかった事。

それぞれ家庭内でも対策を考え、子供達とも共有するべきですね。

 

 

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