某工場内放送設備増強工事
某所、某メーカー工場内放送設備の増強工事を行ってきました。
今回のご要望の主な点は、
① 工場拡充に伴い、スピーカーを増設したい。
② 緊急地震速報を場内放送したい。
です。
緊急地震速報は、「緊急地震速報受信機」と、光回線契約が必要です。
放送設備ラックに、緊急地震速報受信機の設置を行い、接続し、一斉放送起動を行います。
この時、施工者として気になるのは
緊急地震速報が流れる時ってのは一刻一秒を争う瞬間だという事。
一斉放送を起動する際、放送設備が起動する際、リレー接点で起動するのですが
この起動に一秒かかってしまうじゃん!!
あー、ごめんなさい、こういうことです。以下
一斉放送が必要なときで一番わかりやすいのはそう「チャイム」ですね。
たとえば、12時を伝える場合
普段放送設備は省エネのため常時ONになっていないのです。
タイマーによって
11時59分55秒に 電源が入るようになり
3秒
11時59分58秒で チャイムの
2秒
12時ジャストに キーん こーん カーン コーンの 最初のキーんが始まる
という仕組みになっておるのです。
という現実に対し、放送設備ラックを常時ONしておけば一秒のロスは無くなるんですが
しかし消費電力は常時かかる(フル消費はしない)為エコではない・・
といったジレンマがあります。

施工前

施工後
この度は、電子リレーを用いているため、緊急地震速報等の起動時に、
ちょっとだけロスが少ない最新式の放送設備になりました。
また、スピーカーを増設するに伴い、アンプ容量の増強と、停電にも対応する為、非常電源ユニットを設置しました。
業務放送によって、ラジオ体操や定時チャイム、スピーカー増設により、放送エリアの拡大と明瞭度の向上。
停電時にも安心して放送ができる非常電源の設置。
さらに緊急地震速報に対応した放送設備に生まれ変わり、安心安全にお役立ちできました。