事例紹介

広島県某所:大型マンション防犯カメラリニューアル

広島県内、有数の大型かつ複数棟を一つの敷地に持つマンションの防犯についてご提案いたしました。

 

既設の設備として

〇年前に納入した防犯カメラは、老朽化し数台映らない状態である。

数年前にEV(エレベーター)の防犯カメラは別途納入し、現在問題なく稼働している。

故障している側の防犯カメラシステムをリニューアルしたい・・といったご依頼でした。

 

早速、現場を調査すると

高低差のある敷地にマンションが建っていて、管理人室がそれぞれ2か所設けられていました。

管理人は建物内の管理業務に出ている事が多く、管理人室を不在にする時間は少なくない。

それぞれ複数人の管理人・補助員がいる。

管理人の監視員としての能力は十分あると見えた。

防犯カメラ・EVカメラの映像は全て管理人室Aで録画・監視している。

カメラ自体は古く35万画素であり、再利用は難しい。

一見してダミーと分かってしまう程劣化しているのが残念。

際立って不正侵入ルートがあるようには思えない。カメラの設置位置・角度は、多少の工夫は必要であるものの、的外れな防犯カメラではない。

注:台数も設置個所も、セキュリティー上開示致しません。

 

 

防犯カメラの設置位置を確認しつつ、第二段階の防犯カメラ運用に進むべきだと直感した。

防犯カメラの役目は、ほぼ運用状態にある。

 

総合防犯設備士の仕事は、ハードを売るだけの仕事ではなく、運用面で防犯レベルの向上の提言を行うのが仕事!

より防犯性能を高め、管理人・住人、係わりあう全ての人の防犯意識向上こそが次のステップとして必要とされるように感じ、

2か所ある管理人室にて分散記録・相互監視の提案を行った。

これには

・老朽化の原因の一つであると考えられる、既設配線の劣化

・管理人同士、誰かが見てるだろう・・といった防犯意識の油断を排除する事

・経済的な配線・管理方法・保守メンテの簡略化

・レコーダーの入力チャンネルに余裕がある為、将来的にEVカメラも同じ記録装置で録画でき経済的

・経済的=ハードウェアが減り、電気代・保守代も含めてエコ

等、無駄な経費をかけず、経済的な防犯レベルの向上ができる点が、当時のマンション管理組合理事長に評価され、受注に至りました。

 

実はこのように理事長に理解されるケースは本当に少ないです。

マンション管理組合の理事長とはいえ、この様な分野のプロではない事。

また、マンション管理会社が、本当の意味で顧客目線であれば、我々プロを進めてくれるでしょうが、

マンション管理会社の子会社や関連会社が受注するケース・・・等の大人の事情が見え隠れしています。

我々もイジメられたくないので大きな声では言えません。。。。。。

どんな提案も、プロの提案を真似し、経済性を失い、過剰設備や無駄な投資となったとして

やはり真似は真似。まだまだ見えてこない「運用」面で、結局はまた無駄な投資が発生するのは本当にもったいないと思っています。

 

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