本質に特化したMLシステム
アボアエンジニアリングの考える「本質に特化したMLシステム」
ML教室と言えば、YAMAHA製のMLシステムが定番でした。
グランドピアノのタッチに酷似したクラビノーバと、通信システムを融合させた歴史ある仕組みです。
MLシステムとは、電子ピアノを教室に並べ、システム化することで、
集団鍵盤学習を効率的に行うための教育設備です。
弊社も、YAMAHAのMLシステムは素晴らしいシステムだと考えています。
「超ハイグレードじゃなくていい」──お客様の本音
ここ数年、お客様からは次のような声をいただくことが増えてきました。
- 「超ハイグレードなMLじゃなくていい。もっとシンプルでいい」
- 「アボアで“必要な機能だけ”のMLを考えてくれないか」
- 「あれこれできる“なんでも入り”じゃなくていい」
実際の授業で求められているのは、
- 個別練習の効率的サポート(机間巡視)
- 集団学習との切替
- 2人での連弾
- 2~6人のグループレッスン
- 教卓からのモニタリングと演奏指導
- モデル演奏を学生に聴かせる
「コールボタンは必須ではない」
「ML教室としての利用頻度より、個人レッスンブースとしての利用を増やしたい」
「電子ピアノは調律が不要な点が良い(経済的にも)」
「タッチや響きに厳密にいえば不満があるが、それ以上に集団学習と個別学習の両方を切り替えながら授業運営できる点は素晴らしい」
「アイコンタクトが学生ととれる」
と個人レッスンブースを取り壊してMLシステムを導入されたお客様もおられます。
シンプルML教室の全景

ML教室の全景。配線が少なく、学生が迷わない構成。
導入いただいたお客様の声
- 「ランダムペアの反応がとても良い」
- 「指導用iPadは邪魔になるし、操作不要のワンタッチコネクタが良い」
- 「教卓だけでなく、学生の横に座って指導できるのが良い」
- 「とにかく経済的で助かる」
このシステムは、
「学生ピアノだけでなく、合唱も個人ごとに録音できないか?」
というニーズから生まれました。
もちろん、ピアノを使った弾き歌いも録音可能です。
教卓まわりの構成例

教卓まわりの構成。必要な機能だけに絞り、授業準備の負担を軽減。
「設備」としてのML教室
クラビノーバ単体では iPad をコントローラーや楽譜として使えますが、ML教室として設備化する場合には、
- Apple ID 管理
- データの扱い
- 学生の登録・削除
- 著作権への配慮
- iPadとしての寿命(償却年数や破損事故)
など、運用上の課題が出てきます。
一方、学生に iPad を配布している大学では、
楽譜表示端末としての活用方法が広がる可能性があります。
学生側ブースの構成例

学生ブースの構成。個別録音や弾き歌いにも対応。
クラビノーバ以外の電子ピアノでも構築可能
弊社の通話通信システムは、クラビノーバ以外の電子ピアノでも動作します。
河合楽器・カシオなど、他社製電子ピアノでもML教室として構築可能です。
グランドピアノのタッチが重要な場合はクラビノーバが最適という声もあります。
(正直、私はメーカー間の細かなタッチの違いまでは分かりません……)
デジタルが苦手な教員でも扱える“ワンタッチコネクタ”
教育機関では、すべての教員がデジタルに強いわけではありません。
授業前の準備やトラブル対応が負担になることも多いです。
そこで弊社では、ワンタッチで確実に接続できるコネクタを採用しています。
- 向きを気にせず磁力の力で接続完了
- 授業中の断線トラブルを防止
- TA・SAも迷わず扱える
- デジタルが苦手な教員でも安心

ワンタッチコネクタ。誰が触っても同じ操作で扱える設計。
ヘッドセット選びも「授業のしやすさ」の一部
ヘッドセットは、授業の快適さと耐久性に直結します。
- A案:壊れにくい・掃除しやすいが、夏は蒸れやすい
- B案:軽くて快適だが、可動部が多く壊れやすい
弊社はA案を採用し、カバーを学生個人持ちにする方法が現実的だと考えています。左右で約500円程度です。
メンテナンス性と今後の展開
映像提示用大型ディスプレイは天吊りニーズが多いです。
白板にプロジェクターで五線譜を提示し、音符記号をホワイトボードマーカーで記載するなどの現場からの声もあります。
一斉に個別の演奏を録音し、それぞれの演奏データを学生ポートフォリオに保存するなど、
データでの保存は振り返り学習に最適です。
アボアエンジニアリングのML教室に対するスタンス
弊社は、「電子ピアノ+通話通信システム」こそがMLシステムだと考えています。
ユーザーメリットのない仕様競争をするつもりはありません。
“今まで通りのML教室として、無理なく使い続けられること”も価値の一つです。
10年以上の稼働実績がある、故障の少ない通話通信システムを採用しており、
ML教室を選ぶ際の判断材料になれば幸いです。
納入後のサポートと、地場楽器店との連携
遠隔地のお客様には、地場の楽器店様や出入りの業者さんと連携し、
一次対応ができる体制を整えています。
「電源ケーブルが抜けていただけ」で出張費が発生しないよう、
簡易マニュアルもお渡しし、実際に十分な機能維持ができています。
ML教室の雰囲気

書画カメラで鍵盤を撮影・指導するパターン

ML教室の基本構成例。ZOOMやTeamsなどへの配信を考慮したパターン。