旅客定期航路(フェリー)への事例
広島県と似島を結ぶフェリー航路 似島汽船さまへの納入事例です。
ミッションは2つ。
ミッション①車両誘導を省力化
似島汽船さまのフェリー(第十こふじ)には旅客だけではなく車両デッキもあります。
両頭船といって、船の前後に駆動装置を持っているため、船も車も転回せずに乗り降りできるため、車の運転手の負担も少なく時間短縮等、多くの利点があるとの事。
浮き桟橋に船を着岸するのですが、干満の差が激しい瀬戸内海。車両待機レーン(陸地)と浮桟橋との高低差が時間によっては3mにもなる様子。
距離もそこそこ必要となる為、フェリー着岸→人の降船・車の降船→人の乗船・車の乗船→出発 の中で
車両待機レーンで待っている車両の誘導をするための船員の移動が課題でした。
当初は大型ディスプレイ表示で運転手に指示を出す等の案もありましたが、設置場所や電気代、破損や車をぶつけるなどの事故を回避すべく
もっとシンプルに、壊れにくく、安価にできないだろうか・・・・弊社の得意分野です。
弊社のリンク品での実証実験と、これまでの技術的経験から出した答えは・・・
これです。
分かりやすく画像で表示すると
ワイヤレスマイクのアンテナと、トランペットスピーカー
ワイヤレスマイクは、見通が取れていれば約100mは飛びます。
アンテナの設置特性やその他の条件によっては、もう少しプラスアルファとなり、今回の使用目的には最高のパフォーマンスを出す事が出来ました。
ミッション2
古くなったアナウンスユニットを更新したい!
「まもなく宇品港に到着します・・・」等の船内での案内アナウンス。古くなり動作しないことが出てきてしまったためリニューアルをご検討いただきました。
操舵室の押し釦に連動し、既定のアナウンスが放送されます。
これからはグローバル時代ですので、英語のアナウンスも用意され、外国人への対策も万全です。
船内はAC100Vが使用できる環境であった為、押し釦との連動は若干難儀しましたが、無事稼働しました。
作業を終え、ふと外を見ると、瀬戸内海の美しい夕日を見ることができました。